カフェやコワーキングスペース、自宅、オフィスなど、作業場所を頻繁に変えるビジネスパーソンにとって、ノートパソコンは重要な仕事道具です。
特に10万円前後の予算で探す場合、性能と携帯性のバランスが重要になります。
この価格帯のノートパソコンでも、移動が多い職業に適した以下の条件を満たすモデルが見つかります。
- 軽量・コンパクトで持ち運びやすい
- 長時間バッテリーで外出先でも安心
- 日常の事務作業やオンライン会議に十分な性能
これから、10万円前後で購入可能なノートパソコンの選び方とおすすめモデルを紹介します。
移動の多いビジネスマン向けの予算10万円前後ノートパソコンの選び方
予算10万円前後で購入できるノートパソコンの中から、移動が多い職業向けに最適なモデルを選ぶポイントを解説します。
軽量でコンパクトなモデル
重量の目安
10万円前後の価格帯でも、1kg~1.3kg程度の軽量モデルが多数あります。これならバッグに入れても負担が少なく、毎日の移動も快適です。
サイズ感
13~14インチの画面サイズなら、視認性を確保しながらも持ち運びやすいです。15インチ以上のモデルは重さやサイズの面で不向きです。
バッテリーの駆動時間
最低6時間以上は欲しい
この価格帯のモデルでも6~8時間駆動するものが多いです。オフィスからカフェまでの移動時間や、半日の外出には十分です。
理想は10時間以上
予算10万円でも、バッテリー性能が優れたモデルを選べば、長時間の移動や会議中でも安心して使えます。バッテリーの持ちが良い
それぞれのメーカーのモデルには、省電力に優れたCPUを搭載していることが多いです。
性能(CPU・メモリ・ストレージ)
予算やバッテリー性能などの他にもノートパソコン本体のスペックも重要です。10万円台のモデルでもスペックをチェックすれば快適な環境を手にすることができます。
これからスペックでチェックして欲しい項目を紹介します。
パソコンの頭脳CPU
CPUは一般的にIntel Core i5やAMD Ryzen 5で十分な事が多いです。どちらも10万円前後のモデルで主に搭載されており、エクセルやワードなどの事務作業やブラウザの利用に十分な性能を発揮します。
たくさんアプリを使用する場合重要なメモリ
この価格帯では8GBが一般的ですが、オンライン会議や複数アプリの使用が多い場合は、メモリ16GBのモデルを選びましょう。少し予算を超えることもありますが、メモリが多ければ快適に使えます。
メモリが16GBで足りない場合はこちらの記事を参考にしてください。
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データの保存するためのストレージ
256GB SSDが最低ライン。この価格帯でもSSDは標準装備されており、データの読み書きが速く、ストレスのない作業が可能です。データ量が多い場合は、512GB以上にしましょう。
文字の見やすさに影響する画面性能
ノートパソコンを持ち運ぶ場合画面サイズは13インチ前後が理想です。13インチ前後のサイズの欠点は作業領域が狭くなってしまうこと。少しでも作業領域を広げるためには、画面の解像度が高いモデルで解決できます。
フルHD(1920×1080)
予算10万円前後のノートパソコンでは、フルHDを搭載しているモデルが多いです。一般的な解像度で、複数のウィンドウを開いての作業も可能です。
ただ、表示される情報量が少なめなデメリットもあります。
WUXGA(1920×1200)
WUXGAは、フルHDよりもディスプレイが縦方向に少し大きくなったサイズです。アスペクト比がフルHDが16:9なのに対し、WUXGAは16:10です。
フルHDがと比べWUXGAは16:10になることで、資料やブラウザなどで表示される情報量が増えます。イメージはフルHDよりも文章を2〜4行ほど多く表示されるようになります。
ここ最近のノートパソコンはWUXGAの解像度が増えてきています。
QHD(2560×1440)
QHDは2Kとも呼ばれていて、フルHDと比べると解像度が格段に違います。特に文字のきめ細やかさの違いがはっきりわかります。さらに表示される情報量も増えてスクロールの回数が減らせて効率があがります。
ただ、QHDで100%表示にすると文字が小さくなってしまうため、目が極端に悪い場合は見えにくい可能性もあります。
ただ、10万円前後のモデルでは、ほぼないです。少し予算を増やすと選択肢が増える解像度です。
IPSパネル
IPSパネルは、一昔前は高級でしたがこの価格帯でも採用しているモデルが多くなりました。
特徴は視野角が広くてカフェや明るい場所でも、画面が見やすいことです。
ポート・拡張性
10万円前後のノートパソコンは、薄型モデルが多いためポート数が少ない場合があります。必要なポートが揃っているか確認しましょう。
USB-Cポート
高速通信と充電を1つでこなせるため、1つ以上は搭載しているモデルがおすすめ。注意点は、充電に対応していないモデルもあるので、チェックしましょう。
ノートパソコンの充電をUSB-Cで、できればスマホなどでも使用できるコンパクトな電源アダプターを使用することができます。パソコン専用の電源アダプターを持ち運ばなくていいので、荷物を減らす事ができます。
さらにデスクや自宅にUSB-C接続と充電対応のモニターがあれば、デスクトップパソコンのように大きな画面に映したり使用したりすることもできます。
USB-Aポート
一般的なUSBメモリのデータ通信に必要なUSB-Aポートは、最低でも1つは欲しいです。
HDMIポート
外部ディスプレイ接続やプレゼンに必要な場合、HDMIポートがあると便利です。
LANポート
事務所やホテルなどで、Wi-Fi以外にLANポートを用意されている事もあります。そのような所を出入りしている場合LANポート搭載されているモデルがおすすめです。
SDカードポート
カメラで撮影した画像を外出先で確認することが多い場合はSDカードポートもチェックしましょう。
おすすめモデル一覧(予算10万円前後)
まず10万円前後で購入可能なノートパソコンの特徴やスペックを比較します。
モデル名 | 重量 | 画面サイズ | バッテリー駆動時間 | CPU | メモリ | ストレージ | 価格帯 |
mouse A4-A5U01SR-B | 約1.34kg | 14型 液晶パネル (ノングレア) | 動画再生時約5時間 アイドル状態:時約8.5時間 | AMD Ryzen 5 7430U プロセッサ | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)【カスタム可能】 | 256GB (NVMe)【カスタム可能】 | 97,900円(税込)~ |
Lenovo ThinkBook 14 Gen 7 AMD (21MV003MJP) | 約1.36kg | 14.0型 WUXGA IPS液晶 光沢なし | 動画再生時 約8.6 時間 アイドル時 約15.4 時間 | AMD Ryzen 5 7535HS | 16 GB | 512GB | 99,990(税込) |
Microsoft Surface Laptop Go 3(ツクモ) | 重量1.13 kg | 12.4型(1536 x 1024 3:2) | 最大15時間 | Intel Core i5 1235U | 8GB LPDDR5 | 128GB | 116,750(税込)【ツクモにて】 |
ASUS Vivobook 14 X1405 | 約1.6kg | 14.0型, 1,920×1,200ドット | 約7.7時間 | Intel Core i5 1335U | 16GB | 512GB | 【TFT液晶・Core i5 1335U選択時】 109,800円(税込) |
それぞれのモデルを詳しく説明していきます。
mouse A4-A5U01SR-B 平均的なスペックを搭載したモデル
OS | Windows 11 Home 64ビット |
ディスプレイ | 14型 液晶パネル (ノングレア) |
CPU | AMD Ryzen 5 7430U プロセッサ |
メモリ | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
ストレージ | 256GB (NVMe) |
インターフェース | USB-A×2 / USB-C×1(USB PD入力、画面出力に対応) / LAN / ヘッドホン出力・ヘッドセット 4極 |
内蔵カメラ | 200万画素( プライバシーシャッター付き ) |
バッテリー | 動画再生時約5時間 アイドル状態:時約8.5時間 |
重量 | 約1.34kg |
価格 | 97,900円(税込)~ |
おすすめ度 |
mouseのA4-A5U01SR-Bは、CPUがRyzen 5 7430Uでメモリを16GB搭載しています。
ノートパソコンを一般的な使用であれば十分な性能があります。特に家での使用が中心で、Webの閲覧や簡単なワードやエクセルなどの利用が多い場合におすすめのモデルです。
欠点なのはバッテリー性能で、カフェや外出時に使用が多い場合は注意が必要です。動画再生時で約5時間ということで、ワードやエクセルを使っていると少し短くなる可能性が高いです。
また、データを保存するストレージが256GBなので、扱うデータ量が多い場合はカスタムが可能で増やすことをおすすめします。500GBで+8,800円(税込)1TBで+13,200円(税込)となります。
とにかく家や、電源を常に確保できる環境が中心の場合におすすめのモデルです。
Lenovo ThinkBook 14 Gen 7 AMD (21MV003MJP) 10万円切りながら十分なスペック
OS | Windows 11 Home 64bit |
ディスプレイ | 14.0型 WUXGA IPS液晶 (1920×1200 ドット、16:10) 、光沢なし、ブルーライト軽減 |
CPU | AMD Ryzen 5 7535HS |
メモリ | 16GB DDR5-4800MHz (SODIMM)(2 x 8 GB) |
ストレージ | 512GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 QLC |
インターフェース | USB-C : USB 3.2 Gen2 (Video-out 対応)x 1、USB4 (Video-out 対応)x 1 USB-A : USB 3.2 Gen1 x 1、USB 3.2 Gen1 (Powered USB) x 1 HDMI / イーサネット / メモリカードスロット 4-in-1 メディアカードリーダー (SD、SDHC、SDXC、MMC) |
内蔵カメラ | 1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付) |
バッテリー | 動画再生時 約8.6 時間 アイドル時 約15.4 時間 |
重量 | 約1.36kg |
価格 | 99,990(税込) |
おすすめ度 |
LenovoのThinkBook 14 Gen 7 AMDシリーズ21MV003MJPモデルは、初めてのパソコンや外出時にも使うノートパソコンとしておすすめのモデルです。
スペックは仕事用として十分な性能を持っています。CPUに十分な処理能力を持っているRyzen 5 7535HSを搭載しています。メモリは16GB搭載していて、エクセルやワードを同時起動している場合でも対応できる容量があります。
ストレージは512GBの容量があるので、資料データを入れておくことも可能です。
ディスプレイは、14インチ1920×1200ドットのWUXGA(16:10)で、IPS液晶に反射が少ないノングレアとなっています。持ち運びにちょうどいい14インチで表示領域が若干縦に広いWUXGAなので、資料作成やWebの閲覧などに効率があがります。光沢無しのディスプレイなので、反射しづらいので照明や外出時に画面が見えやすくなっています。
このモデルの欠点は、本体重量が約1.36kgで、若干重めです。少し重めなモデルですが、バックパックなどに入れて持ち運ぶ場合はあまり気にならない重量です。
初めてパソコンを購入する場合や、デスクや外出時に持ち運び作業する方におすすめのモデルです。
ThinkBook 14 Gen 7 AMD (21MV003MJP)はこはこちら
Microsoft Surface Laptop Go 3(XJB-00004) 持ち運びにピッタリ 12インチクラスに軽量ボディ
OS | Windows 11 Home |
ディスプレイ | 12.4型(1536 x 1024 3:2) PixelSenseディスプレイ(タッチパネル) |
CPU | Intel Core i5 1235U |
メモリ | 8GB LPDDR5 |
ストレージ | 128GB (SSD) |
インターフェース | USB-C / USB-A / ヘッドホンジャック / Surface Connectポート |
内蔵カメラ | 720p HD |
バッテリー | 最大15時間 |
重量 | 重量1.13 kg |
価格 | 116,750(税込)【ツクモにて】 |
おすすめ度 |
MicrosoftのSurface Laptop Go 3シリーズXJB-00004モデルは、コンパクトで軽量なノートパソコンです。
Windowsのソフトウェアを作成しているMicrosoftのノートパソコンなので、それだけでも安心感があります。
スペックとしては、安心のIntel Core i5を搭載しており、ワードやエクセルなどOffice系ソフトウェアにも対応できます。ただ、メモリ8GBが少し心許ないですが、アプリの同時起動を少なくすれば対応は可能です。
ストレージが他のモデルと比べるとかなり少ないですが、クラウド中心にデータ管理をするとこの欠点をカバーできます。
インターフェースは少なめながら最低限のUSB-CにUSB-Aポートも搭載されています。
ボディはアルミニウムなどが使用されていて、所有欲も満たされます。
コンパクトで軽量なモデルのため毎日のようにノートパソコンを持ち歩くような方にピッタリです。
今回紹介しているSurface Laptop Go 3を購入する場合は、ツクモがおすすめです。同スペックのモデルが公式サイトでは税込135,080円からで、ツクモの場合は税込116,750円で、約2万円ほど安くなっています。10万円を超えていますが、おすすめのノートパソコンです。
ASUS Vivobook 14 X1405 (X1405VA-LY201W) 少しでも頑丈なモデルを探しているならコレ
OS | Windows 11 Home 64 |
ディスプレイ | 14.0型, 1,920×1,200ドット, 60Hz, ノングレア |
CPU | Intel Core i5 1335U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) |
インターフェース | USB2.0 ×1 USB3.2 (Type-C/Gen1) ×1(映像出力不可) USB3.2 (Type-A/Gen1) ×2 HDMI ×1 マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
内蔵カメラ | 92万画素 |
バッテリー | 約7.7時間 |
重量 | 約1.6kg |
価格 | 【TFT液晶・Core i5-1335U選択時】109,800円(税込) |
おすすめ度 |
ASUSのVivobook 14 X1405は、デスクでの作業中心で持ち運びが少なめの方におすすめのノートパソコンです。
重量が重めのモデルです。その分耐久性や冷却を効率を上げたノートパソコンです。
ASUSのノートパソコンは、世界で最も厳しい米国軍用規格MIL-STD-810H規格の耐久テストされています。ノートパソコンを持ち運ぶ事に抵抗がある方でも少しでも安心感があります。
また、このモデルに搭載されているワンタッチログインやウェブカメラシールドなど、パソコンの基本性能以外に細かな機能が搭載されています。
重量は重めながら細かい機能が豊富なノートパソコンです。
実際に選ぶ際の注意点とアドバイス
こんかい紹介したモデル以外にも10万円前後のノートパソコンはたくさんあります。ラインナップの中でもノートパソコンの選び方を紹介します。
どのような使い方をするかをまず想像しましょう。持ち運びが多いのであれば、可能な限り軽量のモデルが理想です。また、アフターサポートも重要で、不具合が起きても対応してもらえるメーカーを選びましょう。
また、ノートパソコンをできるだけ安く購入したい場合は、セール情報も参考にして活用しましょう。
10万円前後で持ち運びや使用用途に最適な1台を選ぼう
移動が多いビジネスパーソンにとって、軽さやバッテリー性能は最重要ポイントです。さらに10万円前後の価格帯では、性能や機能のバランスが良いモデルを見つけることができます。
ポイントをおさらいすると、以下を重視して選ぶと失敗が少なくなります。
- 重量は1.3kg以下、バッテリー駆動時間は6~10時間以上
- CPUはCore i5またはRyzen 5、ストレージは256GB以上のSSD
- ポートや使いやすさなど、自分の用途に合ったモデルを選ぶ
ノートパソコンをしっかりと選び、自分のワークスタイルに合ったモデル手に入れてください。