普段使いのノートPCなら、まずはLenovoのIdeaPadとHPのOmniBookから、予算に合う構成を比べるのがおすすめです。持ち運びを重視する人は各社のモバイル向けシリーズへ、購入時から3年間の保証を付けたい人はVAIOストアやFMV Storeの対象製品へ、と条件に合わせて絞り込めます。この記事では9社の製品・サービスを比較し、メーカー名から実際の1台を選ぶまでを案内します。
ノートPCメーカー9社の違いを比較
メーカーを選ぶときは、用途に合うシリーズがあるか、必要な構成で予算内に収まるか、困ったときにどんな対応を受けられるかの順に考えると整理できます。表では、各社で最初に見るシリーズと、選ぶ際に重要な点をまとめました。
- 9社のシリーズと選ぶポイント
メーカー 最初に見るシリーズ 選ぶポイント Lenovo IdeaPad/ThinkPad/Yoga 普段使い、仕事、画面や機能へのこだわりでシリーズを分ける HP OmniBook 画面サイズやFlipの有無、Officeを含めた構成を比べる NEC LAVIE モバイルと大画面を分け、延長保証の費用も比較 Acer Aspire/Swift/Nitro 標準的な用途、携帯性、ゲームのどれを優先するかで選ぶ ASUS Vivobook/Zenbook 画面・付属Officeと、あんしん保証の登録条件を見る VAIO SX/S/Fシリーズ モバイルと大画面を比較。VAIOストアは3年保証が標準付帯 dynabook モバイルノート/大画面ノート 持ち運ぶ頻度と、必要な保証期間から選ぶ FMV Note U/Note A/Note P FMV Storeのノートは3年保証付き。購入先も比較条件に含める Dell Dell/Dell Pro/XPS 家庭用・仕事用を分け、選択したサポートプランを比べる
迷っている段階で、9社すべての機種を調べる必要はありません。たとえば普段使いならIdeaPadとOmniBookを同じメモリ・SSD容量で比較し、予算に合わなければAspireやVivobookも見る、という進め方です。これで候補を減らしてから、画面や保証の違いを詳しく比べられます。
「国内ブランドだから壊れにくい」「海外メーカーだから安い」と決めてしまうと、個々のモデルの違いを見落とします。とくに保証は、メーカーだけでなく購入先や選択したプランで変わる項目です。
メーカーごとに、どのシリーズから見ればよい?
Lenovo|普段使いはIdeaPad、仕事用はThinkPadから
Lenovoは、用途を分けて探せるシリーズの多さが特徴です。家庭での文書作成やWeb閲覧ならIdeaPad、仕事用ならThinkPad、画面や2-in-1の使い方も比べたいならYogaから見ると、製品一覧を追いやすくなります。Yogaには通常のノート型と、画面を折り返して使う2-in-1があるため、シリーズ名に加えて形状も選ぶ必要があります。
仕事用の機能をすべてのLenovo製品に期待するのは避けたいところです。キーボード配列、モバイル通信、購入時のカスタマイズ範囲などはモデルによって異なります。必要な機能が決まっている人は、その条件でThinkPadやThinkBookを絞り込み、普段使いが中心の人はIdeaPadの構成と価格を比べる方法が合理的です。
HP|OmniBookの画面サイズと形状を選ぶ
HPの個人向けノートはOmniBookを中心に探せます。OmniBook 3・5・7、X、Ultraなどがあり、同じOmniBookでも画面サイズや搭載CPUはさまざまです。画面を折り返して使いたい人はFlipの付くシリーズも比較できます。自宅用と持ち出し用を1社で見比べたい人に向いています。
上位シリーズを選ぶ前に、必要な機能を整理するのがおすすめです。大きな画面が欲しいのか、メモリを増やしたいのかで、選ぶ構成は変わります。販売ページではOfficeや保証の追加も含めた合計金額が重要です。基本構成の価格と、必要なオプションを付けた価格を分けて比べると、予算超過を防げます。
NEC|LAVIEの大きさと保証期間を一緒に比較
NECの個人向けノートはLAVIEです。持ち運びを想定したモデルから、自宅で使う大画面モデルまでそろっています。小型のPCと大画面のPCを比べるときは、軽さだけでなく、文書の文字をどのくらいの大きさで読みたいかも大切です。自宅の机に置く時間が長い人なら、画面を優先する選び方が合います。
保証を長くしたい人には、NEC Directの延長保証も判断材料になります。公式案内では通常のメーカー保証は1年間で、3年・4年・5年のサービスが用意されています。期間を延ばす場合はPC本体に保証費用を足して比較します。自然故障への保証を延ばす「メーカー保証サービスパック」と、落下や水ぬれなども対象とする「あんしん保証サービスパック」があるため、備えたい故障に合わせて選べます。NECの延長保証の案内で内容を確認できます。
Acer|Aspire・Swift・Nitroで用途を分ける
Acerは、標準的なノートのAspire、薄型・軽量を重視するSwift、ゲーム向けのNitroと、シリーズの用途が分かれています。Web閲覧や文書作成が中心ならAspire、持ち運ぶ機会が多ければSwiftから探す方法がおすすめです。ゲーム用のPCを探している場合は、一般向けノートと混ぜずにNitroやPredatorで比較できます。
シリーズを絞った後は、画面とメモリの構成を比べます。同じシリーズ名でも画面のサイズや種類、メモリ容量が違うため、「Swiftならどれでも軽い」「Aspireなら同じ性能」とは判断できません。持ち運び用なら購入する構成の重さ、自宅用なら画面の大きさを優先すると、比較する項目がはっきりします。
ASUS|VivobookとZenbook、付属ソフトまで比べる
ASUSはVivobookやZenbookなどから選べます。普段使いを中心に探すならVivobook、画面や本体の設計も詳しく比べたいならZenbookへと見る範囲を広げるとよいでしょう。公式一覧には画面サイズやCPU、Officeの有無が並んでいるため、欲しい構成を見比べられます。Office付きの場合はソフト名まで確認し、Microsoft Officeと互換ソフトを区別することが大切です。
購入後の手続きにも違いがあります。無料の「ASUSのあんしん保証」は、対象製品の購入から30日以内に会員登録と製品登録を済ませる必要があります。購入するだけでは適用されないので、登録までを購入後の作業に含めておきたいところです。補償範囲や自己負担はプランによって異なります。公式の登録手順と対象・補償条件に詳しい説明があります。
VAIO|持ち運ぶならSX・S、自宅用にはFも比較
VAIOは、モバイル向けのSX・Sシリーズと、標準的な用途に向くFシリーズを分けて探せます。移動先でも作業する人は本体の大きさや端子を、机に置いて使う人はFシリーズも含めて画面サイズを比べると、必要な機能に予算を使えます。キーボードの好みは人によって異なるため、「VAIOなら必ず打ちやすい」と一括りにせず、配列やキーの大きさを見るのがおすすめです。
購入先として比較する価値があるのは、VAIOストアの保証です。公式ストアで購入したVAIO本体には、3年間の長期保証が標準付帯します。偶然の事故に対応する「あんしんサポート」は別のサービスです。他店の価格と比べるときも、保証を同じ期間にそろえた合計額で見ると、支払額の違いを判断できます。
dynabook|モバイルと大画面を使う場所で選ぶ
dynabookの個人向け製品には、13.3型・14型のモバイルノートや、16型の大画面ノートがあります。通学・通勤で毎日運ぶ人と、自宅で家族と使う人では、求める大きさが変わります。ブランド名より先に使う場所を決めておくと、製品一覧のモバイル向けと大画面向けを行き来せずに済みます。
長期利用を考えている人には「dynabook あんしん延長保証」があります。通常の保証を3年・4年・5年へ延長するサービスで、個人が購入した新品の国内モデルなどの条件があります。落下や液体の付着、バッテリーなどの消耗品は有料になるため、「5年保証ならすべて無料」と考えず、想定する故障が対象かを比べることが重要です。公式の対象条件に詳細があります。
FMV|直販の3年保証を含めた総額で考える
FMVのノートを比較するなら、公式のFMV Storeで、軽量モバイルのNote U、大画面のNote A・Note Pなどから選べます。普段の文書作成が中心か、写真や動画も保存するかによって必要な容量が変わるため、付属ソフトも含めた構成をそろえて比べるのがおすすめです。初心者だからといって、使わない機能まで付ける必要はありません。
FMV Storeのノート製品一覧は3年保証付きと案内されています。ここは直販で購入する際の具体的な比較ポイントです。店頭や他の販売店で見つけたFMVにも、そのまま同じ条件が付くと考えず、購入先ごとの保証を見ます。また、故障の修理保証と、操作方法を相談するサービスは別の項目です。相談も利用したい人は、その窓口と料金・期間まで含めて選ぶと購入後の費用が分かります。
Dell|製品名に加えて、サポートプランを選ぶ
Dellの公式一覧にはDell、Dell Pro、XPSなどが並びます。家庭用を探しているのか、仕事で使うPCを探しているのかを決めてから、OSや画面サイズを絞り込む方法が向いています。以前のシリーズ名だけを手がかりにすると製品を見落としやすいため、現在の一覧で構成を比べるのが確実です。
Dellでは、購入するPCだけでなくサポートプランの比較も重要です。Dell CareやPremium Supportなどの案内があり、対象モデルと契約内容で利用できるサービスが変わります。オンサイト対応は訪問による修理ですが、公式案内ではリモート診断後に技術者が必要性を判断します。すぐに無条件で訪問してもらえるサービスとは区別して、公式のサポート条件を比べてください。
保証は「何年」だけでなく、対象と手続きで比べる
保証の長さが同じでも、落下で画面を割った場合と、普通に使っていて電源が入らなくなった場合では扱いが変わります。自然故障への保証に加え、持ち運ぶ人は落下への補償、飲み物をそばに置いて使う人は水ぬれへの補償も検討できます。
- 保証・サポートで見分けたい3項目
項目 何を受けられるか 比較するときの注意 通常の修理保証・延長保証 保証規定に含まれる故障の修理 期間、集配費用、バッテリー等の除外条件 落下・水ぬれなどへの補償 事故による破損への対応 対象事故、自己負担、回数、登録期限 操作相談・設定支援 使い方や初期設定の相談 修理保証とは別に、受付時間・料金・対象を比較
購入先の違いも見逃せません。VAIOストアのように直販で3年保証が付く場合は、1年保証の見積もりと価格だけで比べると条件がそろいません。本体価格、必要な保証、ソフト代を足した金額が、実際に比べる金額です。
仕事でPCを止めにくい人は、修理方法も重要です。引き取り修理はPCを預ける時間が発生します。訪問修理でも契約条件や部品の手配によって日程が変わるため、保証の有無に加えて、故障中に代わりのPCを使えるかも考えておくと業務への影響を減らせます。
候補を2~3台に絞ったら、同じ条件で比べる
普段使いならメモリ16GB・SSD512GBを出発点に
文書作成、Web閲覧、オンライン会議を1台で行う人には、メモリ16GB・SSD512GBを目安に比較する方法をおすすめします。会議中に資料やブラウザーを開くなら、単独で動画を見るときよりメモリを使います。すでに16GBで不足している人や、専用ソフトを使う人は、そのソフトの推奨容量を優先します。
CPUは「Core i5」「Ryzen 5」だけでそろえず、末尾までの型番を見ます。同じ名称のクラスでも世代や設計が異なるためです。メーカーを替えるだけで今のPCの遅さが解消するとは限らず、現在足りていないのがメモリか、保存容量か、処理性能かを整理して買い替える必要があります。
本体価格を10万円前後に抑えたい人向けには、具体的なモデルと選び方を別記事で紹介しています。メーカー選びから購入する1台へ進みたい場合に役立ちます。
本体価格を10万円以内に抑えたいなら、99,800円のASUS Vivobook Go 14がおすすめです。約11万円まで予算を増やせるなら、自宅でも外出先でも使える14型のHP OmniBook 3は109,700円、自宅で大きな画面を使[…]
持ち運ぶなら重さ、机で使うなら画面と端子
通学や出張で使う場合は、本体と一緒に運ぶ充電器も含めて考えます。画面の大きさが同じでも、本体の幅や奥行きは違います。普段のかばんに入るか、ほかの荷物と一緒に運べるかまで分かれば、重量の数字を実際の使い方に結び付けられます。
自宅で使うなら、大きな画面や外部モニターへの接続を優先する方法があります。とくにUSB-Cは、端子の形が同じでも充電や映像出力の対応が異なります。モニターとケーブル1本でつなぎたい人は、PC側の映像出力と給電への対応、モニター側の供給電力をセットで比べる必要があります。
Officeと納期まで入れて、購入額を決める
Office付きのPCを選ぶ際は、正式なソフト名と利用期間を見ます。Microsoft Office、Microsoft 365の試用版、互換ソフトでは利用できる内容が変わります。学校や勤務先から利用権を提供されている人は、同じ用途のソフトを重ねて購入せずに済む場合があります。
最後に、送料や保証を含めた合計額と到着予定日を比べます。カスタマイズした構成は、既製の構成と納期が違うことがあります。授業や仕事で使い始める日が決まっているなら、到着後に設定やソフトの導入をする時間も必要です。値引き率より、必要な構成を必要な日までに用意できるかを優先しましょう。
セールを利用して購入する予定なら、メーカーごとの開催情報も参考になります。比較中の構成が対象か、クーポンに条件があるかを整理できます。
「そろそろノートパソコンを買い替えたい」と思っているなら、今が絶好のチャンスです。各メーカーでは、季節限定や在庫処分を兼ねたセールが次々と開催されており、人気モデルが通常よりもお得な価格で手に入ります。最近では、ビジネス向けの軽[…]
ノートPCのメーカー選びでよくある疑問
まず用途でシリーズを絞り、保証込みの総額で決める
普段使いならIdeaPadやOmniBook、持ち運びが中心なら各社のモバイル向けシリーズから探すのがおすすめです。PCを長く使う予定なら、VAIOストアやFMV Storeの3年保証と、他社で延長保証を付けた場合の総額も比較できます。
候補が2~3台になったら、メモリ・SSD・Officeの条件をそろえ、画面と端子が使い方に合うかを比べます。メーカーの印象だけでは見えなかった違いが、ここで具体的になります。9社の比較表から気になるメーカーを選び、必要な構成と保証を含めた金額で購入する1台を決めてください。