「RTX 5070とRTX 5070 Ti、結局どっちを買えばいいの?」と迷っていませんか。どちらもNVIDIAの最新Blackwellアーキテクチャを採用し、DLSS 4に対応した人気GPUです。ただ、よく見るとCUDAコア数・VRAM容量・メモリ帯域幅・消費電力の4点で、はっきりとした違いがあります。
結論からお伝えすると、WQHD中心ならRTX 5070、4Kや重量級タイトルを狙うならRTX 5070 Tiが安心です。RTX 5070はGB205チップを搭載したコスパ重視モデルで、WQHD環境なら十分なパフォーマンスを発揮します。一方、RTX 5070 TiはGB203チップを搭載し、CUDAコア数が約46%増の8,960基、VRAMも16GBに増量されているため、4Kゲーミングまで視野に入る上位モデルです。
この記事では、公式スペック・ベンチマーク傾向・メモリ帯域の違い・BTO価格帯の4つの観点から両GPUを徹底比較し、あなたの用途に最適な1枚を明確にしていきます。
- RTX 5070とRTX 5070 Tiの公式スペックの違いが一目でわかる
- ラスタライズ・レイトレーシングのベンチマーク傾向がわかる
- VRAM 12GB vs 16GB・メモリ帯域672 GB/s vs 896 GB/sの実用的な差がわかる
- 用途別にどちらのGPUが向いているか判断できる
- BTO搭載PCの価格帯と選び方のポイントがわかる
RTX 5070 vs RTX 5070 Ti スペック比較表

まずは両GPUの公式スペックを一覧で見てみましょう。以下の表は、NVIDIAの公式情報(GeForce RTX 5070 Family)に基づいています。
| 項目 | RTX 5070 | RTX 5070 Ti |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Blackwell(GB205) | Blackwell(GB203) |
| 製造プロセス | TSMC 4nm | TSMC 4nm |
| CUDAコア数 | 6,144基 | 8,960基(+45.8%) |
| RTコア | 第4世代 | 第4世代 |
| Tensorコア | 第5世代 | 第5世代 |
| ベースクロック | 2,325 MHz | 2,295 MHz |
| ブーストクロック | 2,512 MHz | 2,452 MHz |
| VRAM容量 | 12GB GDDR7 | 16GB GDDR7 |
| メモリバス幅 | 192bit | 256bit |
| メモリ帯域幅 | 672 GB/s | 896 GB/s(+33.3%) |
| L2キャッシュ | 48MB | 48MB |
| 消費電力(TGP) | 250W | 300W |
| 推奨電源容量 | 650W以上 | 750W以上 |
| DLSS 4対応 | 対応(Multi Frame Generation含む) | 対応(Multi Frame Generation含む) |
| NVENC | 第9世代 ×1基 | 第9世代 ×2基 |
| 参考MSRP(USD) | $549 | $749 |
GPUチップの違い(GB205 vs GB203)
同じBlackwellアーキテクチャといっても、搭載するGPUチップは別物です。RTX 5070はGB205チップ、RTX 5070 TiはRTX 5080と同じGB203チップを搭載しています。
GB203はGB205よりもダイが大きく、CUDAコアが8,960基と約46%多いのが特徴です。さらにメモリバス幅も256bitに拡張されているため、特に高解像度でGPU負荷が上がる場面ほど、RTX 5070 Tiの優位性がはっきりと出てきます。
クロック速度の逆転に注目
ちょっと面白いポイントとして、ブーストクロックはRTX 5070(2,512 MHz)の方がRTX 5070 Ti(2,452 MHz)よりも高いという現象があります。「え、5070 Tiの方が下なの?」と思われるかもしれませんね。
これはGPUチップの規模の違いによるもので、小さいGB205チップの方が高クロックで動作しやすいという特性を反映しています。とはいえ、CUDAコア数の圧倒的な差(6,144 vs 8,960)があるため、このクロック差が総合性能をひっくり返すことはありません。
VRAM容量とメモリ帯域の違い
RTX 5070は12GB GDDR7(192bit / 672 GB/s)、RTX 5070 Tiは16GB GDDR7(256bit / 896 GB/s)を搭載しています。VRAM容量で4GB、メモリ帯域幅で約33%の差があり、この違いは4K解像度や高解像度テクスチャを扱うときに効いてきます。
どちらもGDDR7メモリを採用しているので、メモリ1チップあたりの速度は同じです。差がついているのはバス幅(192bit vs 256bit)で、RTX 5070 Tiは一度に運べるデータ量がRTX 5070よりも多い、というイメージです。
消費電力と電源要件
RTX 5070のTGPは250W、RTX 5070 Tiは300Wで、差は50Wです。この差は電源容量や冷却要件にじんわり効いてきます。目安としてはRTX 5070搭載PCで650〜750W電源、RTX 5070 Ti搭載PCで750W以上の電源が安心です。ハイエンドCPU(Core Ultra 9 285K / Ryzen 7 9800X3D等)と組み合わせる場合は、どちらも850W以上を選んでおくと余裕が持てます。
ベンチマーク傾向の比較

ここからは実際のゲーム性能を見ていきましょう。以下のベンチマーク傾向は、海外の主要テックメディア(Tom’s Hardware、GamersNexus、TechSpot等)のレビューに基づいています。ゲームタイトルや設定、ドライババージョンによって結果は大きく変わるため、あくまで「だいたいこんな傾向」として参考にしてください。
ラスタライズ性能(解像度別)
ネイティブ描画(アップスケーリングなし)のラスタライズ性能では、RTX 5070 Tiが全解像度でRTX 5070を上回る傾向が報告されています。
| 解像度 | RTX 5070 Ti の優位性 | 傾向の特徴 |
|---|---|---|
| 1080p(フルHD) | 約15〜20%高速 | CPU律速の影響もあり比較的差は抑え目 |
| 1440p(WQHD) | 約20〜25%高速 | GPU負荷が適度にかかり差がはっきり出る |
| 4K(2160p) | 約25〜30%高速 | GPU負荷が最大になり差が最も顕著に |
ポイントは「解像度が上がるほど差が開く」という点です。Windows Centralに掲載されたTom’s Hardware集計(RTX 5070 vs 5070 Ti)では、複数タイトル平均で1080p約18%、1440p約25%、4K約31%の差が報告されています。特に4K環境では、RTX 5070 Tiの広いメモリバス幅(256bit)と大容量VRAM(16GB)が効いて、差がぐっと広がる傾向です。
タイトル別ベンチマーク傾向
代表的なゲームタイトルでの傾向も見ておきましょう。ただし具体的なfps値はテスト環境(CPU・メモリ・ドライバ等)や設定で大きく変わるため、ここでは数値を断定せず、差の傾向だけまとめます。
| ゲームタイトル | タイトルの特徴 | 差の傾向 |
|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 | 重量級。RT処理の負荷が高い | RTX 5070 Ti が明確にリード |
| Black Myth: Wukong | 重量級。CUDA負荷・VRAM使用量が大きい | RTX 5070 Ti のリードが大きめ |
| Alan Wake 2 | グラフィック重視の最新AAA | RTX 5070 Ti 優勢、差は中程度 |
Tech4Gamersのレビュー(RTX 5070 vs RTX 5070 Ti)では、特にBlack Myth: Wukongのような重量級タイトルでRTX 5070 Tiが大きくリードする傾向が見られます。逆に軽量なeスポーツタイトルでは、両者の差はほとんどなくなります。「重い処理ほど差が開く」と覚えておくと分かりやすいです。
レイトレーシング性能
レイトレーシング性能では、RTX 5070 Tiのリードがさらに大きくなる傾向です。レイトレーシングはGPU負荷が非常に高いため、CUDAコア数とメモリ帯域幅の差がそのまま性能差に跳ね返ってくるからです。
Tom’s Hardwareのレビュー(RTX 5070 Ti Ray Tracing Performance)の集計を参考にすると、レイトレーシング平均で1080pは約20%、1440pは約25〜30%、4Kは約30%強の差が出るケースがあります。ラスタライズ以上に、高解像度ほど差がはっきり出る傾向です。
とはいえ、DLSS 4のMulti Frame Generationは両者とも対応しているので、DLSSをオンにしたときにはフレームレートが大きく底上げされ、体感差が縮まるケースもあります。
DLSS 4 Multi Frame Generation
RTX 5070もRTX 5070 Tiも、DLSS 4のMulti Frame Generation(MFG)に対応しています。最大4倍のフレーム生成が可能なので、重量級タイトルでも一気にフレームレートを稼げるのが魅力です。
MFG有効時のフレームレートはベースフレームレートに依存するため、ベース性能の高いRTX 5070 TiがMFG適用後もリードを保ちます。ただ、RTX 5070でもMFGを使えばWQHD環境なら十分に高いフレームレートが出せるため、「MFG前提で遊ぶ」なら、RTX 5070でも多くのタイトルで快適です。
VRAM 12GB vs 16GB・メモリ帯域の違い

RTX 5070とRTX 5070 Tiを比べるうえで、もう一つ大きなポイントがVRAM容量とメモリ帯域幅です。スペック表の数字だけ見るとピンと来ないかもしれませんが、用途によって体感が変わる重要な要素です。
VRAM容量の影響
| 用途・解像度 | RTX 5070(12GB) | RTX 5070 Ti(16GB) |
|---|---|---|
| WQHD ゲーミング(標準設定) | 十分 | 十分 |
| WQHD ゲーミング(最高画質+RT) | ほぼ十分(一部タイトルで上限に迫る) | 余裕あり |
| 4K ゲーミング(高画質) | やや不足の可能性あり | 十分 |
| 4K + 高解像度テクスチャMOD | 不足する場面が増える | 余裕あり |
| 動画編集(4Kタイムライン) | 十分 | 余裕あり |
| AI画像生成(Stable Diffusion等) | 基本的に十分 | 大きなモデルで有利 |
2026年現在、WQHD環境なら12GBでも大半のタイトルが快適に動きます。ただし、4K+最高画質+レイトレーシング+高解像度テクスチャをすべて盛るような使い方だと、12GBでは不足するケースが出始めています。4Kメインで数年使い続けたい方には、16GBのRTX 5070 Tiの方が長く気持ちよく使えるはずです。
メモリ帯域幅の重要性
VRAM容量と並んで大事なのがメモリ帯域幅です。RTX 5070は672 GB/s、RTX 5070 Tiは896 GB/sで、約33%の帯域差があります。
メモリ帯域幅は、GPUがVRAMとデータをやり取りする速度のこと。解像度が上がるほどテクスチャやフレームバッファのデータ量が増えるので、帯域の広いRTX 5070 Tiは高解像度で有利になります。4Kゲーミングでの性能差が大きくなる理由の一つは、このメモリ帯域幅の差にもあるわけです。
用途別おすすめ早見表
ここまで読んで「結局、自分の用途ならどっち?」と思われた方も多いはず。以下の表で、用途ごとにどちらのGPUが向いているかを整理しました。
| 用途 | おすすめGPU | 理由 |
|---|---|---|
| WQHD 高FPSゲーミング | RTX 5070 | WQHDでは十分な性能。価格差を他パーツに回せる |
| 4K ネイティブゲーミング | RTX 5070 Ti | 16GB VRAMと896 GB/sの帯域で4K負荷に余裕 |
| 4K + DLSS 4(MFG活用) | どちらでも可 | MFGで両者とも快適。予算に応じて選択 |
| レイトレーシング重視 | RTX 5070 Ti | CUDAコア数の差がRT負荷で顕著に効く |
| eスポーツ(軽量タイトル) | RTX 5070 | 240fps超を狙えるため上位GPU不要 |
| 重量級AAAタイトル | RTX 5070 Ti | Black Myth等で約20〜30%の差が出る傾向 |
| 動画編集・配信(NVENC活用) | Ti有利 | NVENCを2基搭載。同時エンコードや4K素材に強い |
| AI・機械学習 | RTX 5070 Ti | CUDAコア数とVRAM 16GBがAI処理で有利 |
| 消費電力・静音性重視 | RTX 5070 | TGP 250WでTiより50W低い。電気代も節約 |
| コスパ重視(性能/価格) | RTX 5070 | 価格差ほど性能差が広がらず、WQHDならお得感が高い |
迷ったときの判断基準はとてもシンプルです。
- メインのゲームプレイ解像度がWQHDまでなら → RTX 5070でコスパ良く組める
- 4Kゲーミングにも対応したい、または重量級タイトルを最高画質で遊びたいなら → RTX 5070 Tiが安心
BTO搭載PCの価格帯比較
GPU単体ではなくBTO搭載PCで購入するとき、実際の価格差はどれくらいになるのでしょうか。2026年4月時点の国内主要BTOメーカーにおける、各GPU搭載ゲーミングPCの価格帯を整理しました。
| GPU | エントリー価格帯 | 売れ筋価格帯 | ハイエンド構成 |
|---|---|---|---|
| RTX 5070搭載PC | 約28万円台〜 | 約30万円台前半〜 | 約50万円超の構成もあり |
| RTX 5070 Ti搭載PC | 約40万円前後〜 | 約43〜45万円前後〜 | 約58万円超の構成もあり |
上記の価格帯は構成(CPU・メモリ・SSD・電源等)によって大きく変動します。目安として、RTX 5070搭載機とRTX 5070 Ti搭載機の価格差は、10万円前後〜15万円程度ひらくケースが多い印象です。GPU単体のMSRP差はUSD $200($549 vs $749)ですが、RTX 5070 Ti搭載PCは電源容量や冷却性能もワンランク上になる構成が多く、PC全体の価格差はそれ以上に広がる傾向があります。
メーカー別に見ると、2026年4月時点の例として、FRONTIERのRTX 5070搭載機が約28万円台、RTX 5070 Ti搭載機が約40万円前後、TSUKUMOのRTX 5070 Ti搭載機が約43万円台、mouseのRTX 5070搭載機が約52万円台、RTX 5070 Ti搭載機が約58万円台で販売されています。同じGPUでも店舗や構成で価格差が大きいので、必ず複数ショップの最新価格を公式サイトで比較するのがおすすめです。
具体的なおすすめBTOモデルは、以下の個別記事で詳しく解説しています。
「WQHD(2560×1440)でヌルヌル動くゲーミングPCが欲しい」「RTX 5070って実際どう?本当に買う価値がある?」そんな疑問を持ってこの記事を開いた方に向けて、2026年4月時点でのRTX 5070搭載BTOゲー[…]
「RTX 5070 Ti搭載のゲーミングPCはどれを選べばいい?RTX 5080との違いや価格差は?」という方に向けて、この記事では2026年最新のRTX 5070 Ti搭載BTOゲーミングPCをおすすめ5選に絞って徹底比較します。[…]
よくある質問(FAQ)
まとめ

RTX 5070が向いている人:
- WQHDゲーミングがメインで、コスパ良くゲーミングPCを組みたい人
- DLSS 4のMulti Frame Generationで高フレームレートを得たい人(Tiと同等の機能)
- 消費電力を抑えたい人(TGP 250W)
- eスポーツタイトルを高リフレッシュレートで楽しみたい人
- BTO予算を30万円前後〜に抑えたい人
RTX 5070 Tiが向いている人:
- 4Kゲーミングにも対応したい人
- 重量級AAAタイトルを最高画質で楽しみたい人
- 16GB VRAMで将来のVRAM要求増大に備えたい人
- レイトレーシングを4K環境で積極的に使いたい人
- AI・機械学習など、CUDAコアとVRAMを活用する用途がある人
どちらもBlackwellアーキテクチャ搭載でDLSS 4に対応した、優秀なGPUです。最終的には「WQHDメインでコスパを重視するか」「4Kや重量級タイトルに備えて性能に投資するか」の二択が、選択のポイントになります。迷ったらまず自分のプレイ解像度と、これから3年後にどんなゲームを遊びたいかを思い浮かべてみてください。答えは自然と見えてくるはずです。
それぞれのGPUを搭載したおすすめBTOゲーミングPCは、以下の記事で詳しく比較・紹介しています。
「WQHD(2560×1440)でヌルヌル動くゲーミングPCが欲しい」「RTX 5070って実際どう?本当に買う価値がある?」そんな疑問を持ってこの記事を開いた方に向けて、2026年4月時点でのRTX 5070搭載BTOゲー[…]
「RTX 5070 Ti搭載のゲーミングPCはどれを選べばいい?RTX 5080との違いや価格差は?」という方に向けて、この記事では2026年最新のRTX 5070 Ti搭載BTOゲーミングPCをおすすめ5選に絞って徹底比較します。[…]
「RTX 5080搭載のゲーミングPCはどれを選べばいい?価格や性能の違いを知りたい」という方に向けて、この記事では2026年最新のRTX 5080搭載BTOゲーミングPCをおすすめ5選に絞って徹底比較します。GeForce RTX[…]
「VRAMが多いAMDのGPUで組みたい」「RDNA 4世代のRX 9070 XTって実際どうなの?」そんな疑問を持つ方に向けて、2026年現在も購入可能なRX 9070 XT搭載BTOゲーミングPCのおすすめ6選をまとめました。A[…]