ノートパソコンを選ぶ際に見逃せないポイントの一つが「メモリ(RAM)」です。
特に、メモリ32GBを搭載したノートパソコンは、複雑な作業をスムーズに行うために処理してくれます。
この記事では、メモリ32GBのメリットや選び方、さらにおすすめのWindowsノートパソコンをご紹介します。
この記事を読めば、どのモデルが自分に合っているのか参考になるでしょう。
メモリ32GB搭載ノートパソコンのメリット
まず、メモリ32GBを搭載することで何ができるようになるのか、具体的に見ていきましょう。
この容量がどれだけ重要かを知れば、選び方の基準がより明確になります。
重たい作業もスムーズに処理
メモリ32GBの最大のメリットは、その大容量による処理能力です。
例えば、4K動画編集、3Dレンダリング、CADデザインなど、重たい作業をスムーズに行うことができます。
メモリが不足すると処理が遅くなったり、アプリケーションがクラッシュしたりする可能性がありますが、メモリが32GBであればそうした心配はほとんどありません。
マルチタスク処理に最適
また、複数のアプリケーションを同時に動かす「マルチタスク処理」にも最適です。
ブラウザで20以上のタブを開いたり動画編集ソフトやメールアプリを使う場合でも、パフォーマンスが低下することはかなり少ないです。
また、情報量が多いエクセルやワードなどもスムーズに処理することもでき、動画編集意外でも快適に作業が進みます。
一部を例にあげましたが、メモリ32GBあることにより作業効率が大幅に向上します。
メモリ32GB搭載ノートパソコンの選び方
メモリ32GBの性能を最大限に引き出すためには、他のスペックとのバランスが重要です。
ここからは、選び方のポイントについて解説します。用途に合ったモデルを見つけるために参考にしてください。
CPU性能のチェック
メモリ32GBのポテンシャルを活かすためには、高性能なCPUが欠かせません。
CPUはパソコンの「頭脳」に相当し、処理速度に直接影響します。快適に作業を行いたい場合は、Intel Core i7/Ultra 7やAMD Ryzen 7以上を搭載したモデルがおすすめです。
処理速度によるフリーズを解消することができます。
必要に応じてGPUもチェック
動画編集やグラフィック系の作業をする場合は、グラフィックボード(GPU)もチェックが必要です。
GPUが搭載されたノートパソコンであれば、動画の編集・書き出しの時短や、グラフィックの処理に有効。
クリエイター系の仕事をしている場合はあった方がいいです。
ストレージ容量と速度
ストレージも重要なポイントです。
特に動画や写真などの大容量ファイルを扱う場合、1TB以上のSSDを搭載したモデルが理想的です。
SSDはHDDに比べて読み書き速度が速いため、大量のデータを効率的に処理できます。
現在HDD搭載モデルは、ほとんど見受けられませんが、念のためSSD搭載モデルを選びましょう。
ディスプレイのサイズと解像度
作業内容によって適切なディスプレイを選ぶことも重要です。
動画編集には15.6インチ以上でフルHD以上の解像度が快適です。画面上の作業スペースが広がり、効率よく作業が可能となります。
他にも解像度が高ければ文字が見やすくなるのでおすすめ。
反対にノートパソコンを毎日のように持って移動が多い場合は、重量やサイズなどを考えると理想は13インチ前後で、最大でも15インチが許容範囲です。
また、色精度が求められる場合は、sRGBやAdobe RGBのカバー率が高いディスプレイを検討すると良いでしょう。
拡張性とポートの種類
周辺機器を多用する場合は、USB-CやThunderbolt 4ポートを備えたモデルが便利です。
外部モニターへの出力が必要な場合は、HDMIポートがあるかも確認しましょう。USB-Cでも表示が可能なモデルであればHDMIは必須ではありません。
次に、具体的なモデルを紹介していきます。ここまでの選び方のポイントを踏まえ、自分に合った1台を見つける参考にしてください。
用途別!おすすめのWindowsノートパソコン
メモリ32GBを搭載したWindowsノートパソコンはさまざまな用途に対応できます。
ここでは、用途ごとに最適なモデルを厳選しました。
ASUS ProArt PX13 HN7306WI GPU搭載クリエイターにおすすめノートパソコン
モデル | HN7306WV-AI9321R4060W |
OS | Windows 11 Home 64 |
CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 370 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD 1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) |
ディスプレイ/表面仕様/解像度/タッチパネル | 13.3型 OLED (有機EL)/グレア/2,880×1,800/あり |
バッテリー駆動時間 | 未発表 |
AI機能 | AMD Ryzen AI (NPU パフォーマンス 最大 50 TOPS) (合計 プロセッサ パフォーマンス 最大 80 TOPS) |
カメラ | 207万画素赤外線 (IR) カメラ内蔵 Windows Hello対応 |
インターフェース | USB4 (Type-C/Power Delivery対応) ×2 USB3.2 (Type-A/Gen2) ×1 HDMI×1 microSD |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be (Wi-Fi 7) |
重量/サイズ | 約1.38kg/幅298.2mm×奥行き209.9mm×高さ15.8~17.7mm |
発売日 | 2024年8月1日 |
価格 | 299,800円(税込) |
ノートパソコンで動画編集やクリエイターにおすすめのASUSのProArtモデルです。
CPUにはRyzen AI 9 HX 370を搭載しており12コア24スレッドで、マルチタスクや重たい作業にも十分なパワーを持っています。
GPUはRTX 4060 Laptop GPUを搭載していますので、ハードウェアエンコードなどの動画書き出し時にも対応でき、ノートパソコンとしては十分です。
ディスプレイはOLEDを搭載した13.3インチで持ち運びやすいサイズでありながら、解像度は2,880×1,800と3K表示可能。また100%DCI-P3の広色域とDelta E<1の高い色彩に対応しています。
Copilot専用キーも搭載しており、独自AI機能も活用でき生産性が向上します。
充電や外部出力に対応したインターフェースや、Wi-Fi 7にも対応しており機能豊富です。
他にも購入1年間ASUSのあんしん保証により、どんな壊れ方でも修理対応受けられて、部品代金の20%+税で対応可能なところもアウトドアなクリエイターにとっては魅力です。
13.3インチというコンパクトなノートパソコンながらスペックも高く、どこでも作業がサクサクできる魅力的なモデルです。
dynabook XZシリーズ W6XZHY7CA 簡単にバッテリー交換ができて、持ち運びやすい重量1キロ未満
モデル | XZシリーズ W6XZHY7CA |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-1360P |
GPU | Intel Iris Xe グラフィックス |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe 4.0対応) |
ディスプレイ/表面仕様/解像度/タッチパネル | 13.3型(16:10)/ノングレア/1,920×1,200/なし |
バッテリー駆動時間 | 約10.0時間(動画再生時)約26.0時間(アイドル時) |
AI機能 | Microsoft Copilotキー搭載 |
カメラ | 約92万画素(Webカメラシャッター付き) |
インターフェース | Thunderbolt™ 4(USB4™ Type-C)コネクタ(電源コネクタ)×3(PD対応) USB3.2(Gen1)Type-Aコネクタ×2(うち1つはUSBパワーオフアンドチャージ機能付き) LAN(RJ45)×1、HDMI®出力端子×1 マイク入力/ヘッドホン出力端子×1 microSD |
通信機能 | LAN 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T(自動認識、Wake-up on LAN対応) Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax)(2.4Gbps)+IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠(WPA™/WPA2™/WPA3™対応、AES対応、TKIP対応) |
重量/サイズ | 約939g/約298.8(幅)×212.0(奥行)×17.7~18.7(高さ)mm |
発売日 | 2024年11月 |
価格 | Officeなし 242,880円(税込) Office2024あり 273,680円(税込) |
dynabookのXZシリーズは、バッテリー交換が簡単にできるモデルです。
ノートパソコンを常に持ち歩く生活の場合バッテリーが気になるところでしょう。約10時間の動画再生、約26時間のアイドルでのバッテリーライフ。通常使用だと十分なバッテリーライフで、重たい作業をした場合は、短くなる可能性があります。
そしてXZシリーズを選ぶ理由にもなる、バッテリー交換が簡単にできるということ。最近のノートパソコンは簡単にバッテリー交換ができないモデルが多く、交換する場合は修理に出す必要があります。簡単に交換ができるようになるということは、バッテリーの減りが早くなった理由による買い換えや、修理によるパソコンが使えなくなる期間がなくなることです。
それにスペックが高いモデルにしておけば、その分買い換えること無くバッテリー交換のみで同じパソコンを使い続ける事が可能になります。
また、重量が1キロ未満と軽く、フットワークの軽いビジネスマンなどにおすすめのモデルです。
HP Pavilion Plus 16-ab パフォーマンスモデルG2 じっくりと作業ができる16インチのテンキー付きモデル
モデル | Pavilion Plus 16-ab パフォーマンスモデルG2 |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 7 プロセッサー 155H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD | PCIe NVMe M.2 |
ディスプレイ/表面仕様/解像度/タッチパネル | 16.0インチワイドIPS/非光沢 /2560×1600/なし |
バッテリー駆動時間 | 最大9時間30分 |
AI機能 | |
カメラ | 約500万画素 Windows Hello対応 |
インターフェース | Thunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps SuperSpeed USB Type-A 5Gbps SuperSpeed USB Type-A 10Gbps SuperSpeed USB Type-C 10Gbps HDMI 2.1出力端子 ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート |
通信機能 | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E)、Bluetooth 5.3 |
重量/サイズ | 約 1.89 kg/約 357 x 253 x 17.7 mm (最薄部) |
発売日 | 2024年5月発表 |
価格 | 249,800(税込)〜 |
HPのPavilion Plus 16-abのパフォーマンスモデルG2は、16インチのIPSディスプレイを搭載しています。
たまに持ち歩く程度で、大体はデスク上で作業するのにちょうどいいサイズ感です。
GPUも搭載しているので、少し重めの画像編集や、動画編集などの作業が多い場合は、ディスプレイサイズも合わせておすすめのモデルです。
テンキーも搭載しているので、エクセルなどの表計算などの作業をする場合にもちょうどいいパソコンです。
VAIO SX14-R VJS4R18 美しい黒ボディにカスタムでWWAN対応モデル
モデル | SX14-R VJS4R18 |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Core Ultra 7-155H 【要カスタム】 |
GPU | Intel Arc graphics |
メモリ | 32GB【要カスタム】 |
ストレージ | SSD 256GB(2TBまでカスタム可能) |
ディスプレイ/表面仕様/解像度/タッチパネル | 14.0型ワイド 16:10/アンチグレア/WUXGA 1920×1200/なし |
バッテリー駆動時間 | 標準バッテリー約10時間(動画再生時)最大27時間(アイドル時) 【要カスタム】大容量バッテリー約14時間(動画再生時)最大38時間(アイドル時) |
AI機能 | |
カメラ | 9.2MPカメラ Windows Hello 顔認証対応 AIユーザーセンシング対応 |
インターフェース | LAN USB 5Gbps (USB 3.0) port 給電機能付き×1 USB 5Gbps (USB 3.0) port×1 HDMI出力×1 USB Type-C×2 |
通信機能 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax/be WWAN nanoSIM+eSIM 4G or 5G【要カスタム】 |
重量/サイズ | 約999~1248g/約幅312.0mm×高さ13.9~18.9mm×奥行226.4mm |
発売日 | 2024年11月発売 |
価格 | カスタム無しの場合294,800円(税込) メモリ32GB・WWANのカスタムをした場合349,800円(税込) |
VAIOのSX14-RシリーズVJS4R18は「ALL BLACK EDITION」で、見た目からも特別なパソコンです。
スペックはエクセルやワードなど情報量が多いデータでも余裕をもって扱えるCPUを搭載しています。
標準メモリは16GBで、ブラウザのタブや複数のアプリを同時起動していると少し心許ないです。このモデルはメモリのカスタムが可能で、最大64GBまでグレードアップすることができます。
VAIOのVJS4R18で一番推したいのが、WWANにカスタム可能なことです。
WWANとは、ワイヤレスWAN(ワイドエリアネットワーク)のことで、携帯電話などが使用している無線通信をパソコン単体で使用できます。
モバイルWi-Fiや、スマホのテザリングを使用すること無く4Gや5G通信を使うことができるようにするカスタムです。
このモデルでは、5Gおよび4Gを選択可能です。カスタム費用に関しては、5Gの場合+30,000円・4Gの場合+15,000円となっており、別途モバイルWi-Fi機器などを用意する事を考えると意外とアリな価格となっています。
他にもキーボードを英語配列や日本語配列の仮名文字なしなどや、バッテリー、ストレージなどのカスタムも可能で、こだわった自分好みのパソコンにすることができます。
VAIO VJS4R18 ALL BLACK EDITIONはこちら
WWANを搭載したノートパソコンのまとめ記事を作成しました。WWANについても知りたい場合はこちらの記事を参考にしてください。
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用途に合わせて最適な1台を選ぼう
メモリ32GBを搭載したWindowsノートパソコンは、動画編集、ゲーム、設計業務など、多岐にわたる用途で活躍します。選ぶ際は、CPUやストレージ、ディスプレイ仕様など、各自のニーズに合わせたポイントを重視してください。
今回ご紹介したモデルの中から、用途に合った一台を見つけて、快適なパソコンライフを実現しましょう!